(書き出し、あるいは文末に)

きっとそれは不正解だった。

答えはシンプルで簡単なものだった。それはきっと君だけが知っている。

ここからはじめるのも悪くはない。

基本的にこの人はいつだって機嫌が悪い。無表情で、無愛想で、何を考えてるのか全然わからない。そんなひとに惹かれるだなんて、もっと知りたいだなんて、わたしもどうかしてる。

わたしの世界は、今までよりももっとずっと、学びに満ちているのです。

名前をつけられないような色んなもの、まだ見ぬものたち。ゆっくりとそれらに名前をつけながら、この先を生きていく。

誠実に、真っ直ぐに、時には逃げ出したくなるくらい恥ずかしい言葉で伝えてくれる。想っていると伝えてくれるのだ。

誰かの言葉を借りて、誰もがつつがなく過ごしている。

名前を呼んでしまえば、こころに居ついてしまう気がした。

眠り続けて化石にでもなったみたいね。

仮面を被り武装することで日々をやり過ごすことに慣れてしまった。振る舞いも、身に付けるものも、仮面となにも変わらない。

貫き通さねばならぬ意志があるとして、果たしてそれにどれほどの価値があるのか。答えが絶対であればあるほど、善悪にとらわれ最善を尽くせなくなるのなら、そんな意志なんて貫かなくたっていい。

秘密の言葉はひとからひとへ、願いはやがて闇へと消える。耳を傾けるものにしか届くことがない、月夜の幻のように。

お話の裏側で、膝を抱えてぶすくれてる彼女をなぐさめてあげてね、王子さま。

どうやって終わらせるかも知らない。いつから始まったのかもわからない気持ちは、きっと、寄り添うだけじゃ満たされなくなる時がやってくる。

世界は法則の羅列で、秩序と理性はひとが定めるだけのまやかしだ。

そこに意味を持たせていたいのはいつだって人間だった。

ひとがいつか失う重さなど誰が気に留めるのだろうか。死者に何かを語る口はなく、懇願を聞き入れる耳もないのに。


この物語は、わたしの英雄のために。